組織編成の変更頻度が引き起こす諸問題
過去関わっていた会社の組織編成の入れ替わり頻度がとても多かった。
エンジニアをPMにして、半年後にデザイナーをPMにするような自分の想像の外の変化があるので、非常に興味深く見ていた。
ただ一方でそこに所属する側として感じる問題も感じた。
こういう課題は自分が組織を運営する立場だと見えづらいものなので、忘れないうちに文章でまとめておく。
中長期的な見通しがしづらい
たとえばMVPの開発を行なってるフェーズであり、それぞれのチームがそれぞれの責務でリリースを目指しているとする。
最初はフロントエンドとバックエンドに分かれたチームで、数ヶ月後に職種でなく機能別のチームに変わり、またその数ヶ月後に全てのチームが統合された。
そうなると自分の責任範囲が頻繁に入れ替わり、その都度中長期的な計画が無意味となる。
結果として近視眼的になり、目の前のタスクに無心で注力することしかできなくなる。
おそらく中国共産党下での民衆の感覚に近そう。
これを踏まえると「変化しない約束」は大事であり、アジャイル開発も2週間に1回のプランニングのようにペースを一定に保っているのはそれもあるのかなと感じた。
機動力の高さと約束事による不確実性の削減の良い感じのバランスを考慮する必要がありそう。