Findyがすごい
Findyの主催する開発生産性カンファレンスに参加してきた。
内容はめちゃくちゃ良くて勉強になったんだけど、同時にFindyの凄さもひしひしと感じた。
というのも、Findy Teamsってサービスの宣伝としてめちゃくちゃすごいなと。
まず参加者のほとんどがEM、CTO、VPoEであり、生産性向上に興味のある層で、サービスを売る対象としてベストなターゲット層だ。
さらにそこに対して開発生産性の有効性、DORAメトリクスの有効性を1日中色々なひとが喧伝して回る。それは直接的にはサービスの宣伝ではなくても、間接的に1日中宣伝されてるようなものだ。
カンファレンスっていう密室で1つの価値観を唱え続けるのは、悪く言えば一つの洗脳手法とも言える。
そして待ち時間にはサブリミナル的にひたすらFindyTeamsの宣伝映像が流れ続ける。
そう思った瞬間、サービスを売る戦略としてすごすぎない?って思った。
「弁当無料ありがとう!」なんてレベルじゃないぐらいリターンを得ているだろうと推察される。
純粋にFindyという企業やサービスの宣伝にもなるしね。
というのと、1つの価値観を広める能力としても純粋にすごい。
DORAメトリクスなんて出たのはだいぶ前なのに、ほぼ日本のエンジニア界隈で聞くことのないワードだった。
それがFindyが力を入れた瞬間に「ん?なんか最近見るな」ってなってきた。
それは過去テレビがトレンドを作ってきたように、エンジニア界隈のトレンドを作る力があるってことだ。
繰り返しになるが、サービスを作ってそのサービスが提供する価値を浸透させる力があるってのがめちゃくちゃすごい。
と、これだけ書くと売り上げのために洗脳してるみたいな感じにもなるが、純粋に業界にとって良いことだと思う。
米国ででたやり方や考え方が日本に浸透するまでにタイムラグがあって、それは翻訳のラグであったり、それを実践して喧伝するまでのラグであったりってので体感5年以上はあった。
それがすぐに広がるスキームができるのは日本のエンジニアリング界隈にとって間違いなくプラスだろう。
トレンド化することでバズワード化し浅い使われ方される懸念もあるが、それはまぁその概念が普及したら避けられないことではある。
(DDDもそうだけど日本は1つのトレンドに皆んな飛びつきすぎだとは思うが)
で、自分自身がこの例を見て参考にできるかというと難しい。
真似しようと思っても、そう簡単にできるものではないのだ。
まず協賛企業が作れるほど色々な企業とのつながりがあることや、そこに協賛するメリット(宣伝効果)を作れるのはFindyの業務形態だからこそでもある。
また登壇してくれるようなエンジニアとの接点があることもそうだし、ちゃんと参加者を集められる拡散力もある。
それも含めてFindyの作ってきたものの凄さだなぁというのはある。
久々にこうしたイベントに参加したけど、オンライン配信じゃこの感想は得られなかったろうし、やっぱり普段と違うことをすると新しい発見があるものだ。